『危機突破の経済学』

ポール・クルーグマン著 PHP研究所


現在の経済危機で最大の打撃を受けているのは日本だ。

それは、日本経済が耐久消費財の輸出に頼っていること
失われた10年から回復していなかったことによる

過ちは2003年以降、あまりに早く財政赤字を
減らそうとしたことにある。

拡張的金融政策をそのまま続けていくべきだったのだ。


日本に必要なことはセーフティネットの強化:
失業保険のカバー範囲を広げるとか

日本の財政政策は効き目があり、増税すると景気は縮小した

今の危機の犯人リストのトップにいるのは
アラン・グリーンスパンだ。

彼は小説家のエイン・ランドを信奉していた。
その小説家の信条は自由放任主義の資本主義だ。


日本がアメリカよりも悪化するようだと
インフレ・ターゲット策を早くとるべきだ。

失われた10年の後の回復は、輸出依存であり
磐石ではなかった。

これから失われた25年に突き進んでいる。

日本は、恒常的に需要が不十分なので
より高いインフレターゲットが必要。

アメリカ、イギリスは、2.5%だが、日本は4%

貿易を考えると日本は、アメリカよりもはるかに悪くなる。
円は、また下がるだろう。

ドルも下がる。ユーロもそれほどいいわけではない。

今の日本は財政拡張による内需拡大をすべきだ

今回の危機に対するオバマの対応はよかった。
彼の政策はケインズ的なものになるだろう。


アメリカの成長産業、ポスト自動車産業はヘルスケア
1.病院、医師による診療サービス
2.処方箋薬
3.医療保険の処理にかかる運営費
4.老人ホーム、訪問による医療サービス
(歯医者は入らない)


アメリカの自動車産業は
しばらく生き延びさせるよう努力すべきだ。

今後の世界経済は、明らかにアメリカ主導ではない。
それは回復がどこから来るかによるが
中国かもしれないし、日本かもしれない。

私が、日本で対策をするなら
借金が多すぎるため大幅な財政拡張はむずかしいが

FRBが取り組んでいる大規模な金融政策をとる:
短期国債、住宅ローン、CPを買い信用緩和政策に取り組み
プライベート市場での貸付を緩和して経済をどんどん動かす

そしてインフレターゲット


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