ベストはベターに劣る
変な題で申し訳ありません。

ベストの選択をするとか、最善の方法を取るとかってよく言いますよね。

   

「今回の経営危機を乗り越えるのは、この方法しかない。これがベストである。」

あるいは

「これしかない」


なんて感じで使ったりします。これって怖いと思うのです。



どうしてかっていうと・・・

ベスト、ということは、ベストという意味ですね。
変な言い方ですけど。

つまり、全ての選択肢の中で最高のものという意味です。

   

でも、考えてみましょう。

   

1-全ての選択肢を視野に入れたのか

2-全ての選択肢を検討したのか

3-その選択肢はどの時点のものか

   

1:「全ての選択肢を視野に入れる」というのは、そもそも不可能ですね。
もし可能だとしても人生がいくつあっても足りないくらい時間がかかる。

普通は、全ての選択肢ではなく、
あらかじめ可能性から考えて絞った選択肢を視野に入れます。

この段階でベストの選択がこぼれおちてしまうことが多いのではないでしょうか。

「そんなこと、方法については考えてもみなかった」
っていうことがありそうじゃないですか。



2:「全ての選択肢を検討する」のも1が不可能ですからもとより不可能です。



3:もし仮に1と2をクリアしたベストの選択肢があったとしても、つねに状況は変化している。
今日ベストだとしても、明日は違っているかもしれない。

今日仮にアジの干物がおかずとしてベストの選択だったとしても、
明日もアジの干物を買うと最悪の選択である可能性もある。



   

そしてなにより、ベストが怖いのは、ベストということばです。

   

「この方法がベストだ」と叫ぶことで、他の方法を考えなくなってしまう。

「この方法がベストだ」と叫ぶことで、その方法が今もベストなのか、検討しなくなってしまう。

「この方法がベストだ」と叫ぶことで安心してしまう。

   

ですから、ベスト、ということばはできるだけ使わないように気をつけたいと思うのです。

   

「この方法がベストだ」よりは、
「とりあえずこの方法がベターかな、これでやってみよう」の方が良いと思う。
そうすれば、その方法に安住してしまうことなくよりよい方法を探すでしょうから。

   

「とりあえず」は、嫌われることばかもしれません。

なんとなく宙ぶらりん、いいかげんな印象があるかもしれません。

でも、決めてない、決まってない状態の方が、
次に進むためにはいいのではないかなと思うのですが、いかがでしょうか。



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