できることとできないこと

素人と玄人

九州北部にある乗馬クラブがあります。
馬場での乗馬ではなくて、野外での乗馬専門のクラブです。
そこでは4年前に北海道に支店を出したそうです。
支店に行ったのは、北海道に行ったことがない方です。

5月に移住して、北海道の夏、秋をすごしました。
そして初めての冬を迎えたのでした。
当然雪が降ります。

地元で情報収集したところ、地場のクラブでは、
冬の野外の乗馬は雪でできないので、やっていないということでした。


九州からやってきた北海道未経験者、雪未経験者は、最初雪に驚いたのですが、見ているうちに「ああ、こんなもんか、たいしたことないな」と思ってしまったそうです。


そして、雪道の様子を見ようと、馬に乗って山に出かけたのです。
そんなに積もっていませんから、なんとか歩けます。
結構歩けるので、また次の日も、歩きます。

そうして、何日も歩き続けると、雪が降り積もっても、歩くようになります。
そうすると、雪の中に踏み分け道ができてしまったのです。
クラブの人は、はっと気がつきました。

おお、これなら、冬でも野外で乗馬できるじゃないか。

そして、不可能と思われていた野外の乗馬が始まったのです。

これは、北海道に住み、雪に慣れた地元の人では思いつかなかったことです。
なんにもわからない素人が、なし崩し的にパイオニアになってしまったわけです。

この話で思うのは、新規社員を募集するときでも、
あえて経験者は使わないという話です。

たとえば、MKタクシーが東京に進出したときは、タクシー経験者は使わなかったという話を聞きます。また、別の会社では、営業の社員を募集するときには営業の経験者は採用しない、あるいは、飲食業では飲食経験者は採用しないという経営者がいます。

知り合いの歯科医の話では衛生士を募集するときは
経験3年以内というのが多いそうです。

経験者はいいところもあるけれどわるいところもある。
それはいろんな面であると思います。

素人のメリット、玄人のメリット、両方考えていいとこどりをしたいものです。


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