税務調査4

第一回から税務調査のお話をしています。

税務調査の最終日は、税務上の問題点をつめ、追加の税金を納める必要があるかどうかの話をします。

最終日のテーマは,追加税額があるかないか=修正申告書を出すか出さないか、です。

登場人物は、社長もしくは社長の代わりができる人、そして税理士、税務署員の三者です。このとき、税理士は、座り方に気をつけなければいけません

社長.|・|
税理士|机|税務署員

机をはさんで税理士と社長は同じ側、税務署員はその反対側にすわるようにします。
当たり前といえば当たり前なんですが、狭かったりとか椅子の配置などの都合で、気をつかわないと税務署員と同じ側の席につきそうになったりします。

税理士は立場をはっきりさせる必要があります。お話しするときに税務署員と税理士が同じ側にいると、税理士と税務署員は同じなのか、という気がするかもしれません。

ですからしっかりと気をつかい、多少狭くとも、座りにくくても社長と同じ側の席に着くようにしています。

以上は税理士として私が注意していることです。

さて、

●税務上なんにも問題がなければ、話は簡単です。
「よくできてました。お世話になりました」
で終わるわけです。

「何もないではすまないのでは」
「何かお土産(税金追加を払うこと)がいるのでは」
とおっしゃる方がけっこういらっしゃいますが、そんなことはありません。なければなし、です。あたりまえですね。

もっとも昔は、何もない場合、「これ間違ってるから税金を追加します」といったこともあったらしいです。

●なにか問題がある場合、→OKの場合

税務署員は、A4あるはB4サイズの用紙に問題点を書き出してきています。それを見ながら話をするわけです。

ここと、ここは、問題があるよ、というわけです。

でも、たくさんたくさんあげておいて、「まあ、金額的にも少ないから今回はいいです。今後気をつけてください」などということも多々あります。もちろん、金額が小さかったりする場合には、こちらからも強硬に、やんわりと、「いいじゃないですか」と要求します。

●なにか問題がある場合、→OKじゃない場合
「今回はいいよ」って言ってくれない場合です。

・税務署員の主張が一方的に正しい場合=こちらが相手の主張を認める場合

たとえば、100万円で自動車を買っていたのに修繕費で計上していた場合
たとえば、借入金の返済を必要経費にしていた場合

これは仕方がありません。この部分については追加の税金を納めなければいけません

・税務署員の主張が、こちらの考えと違う場合

税務署員の主張:屋根の修繕費としてあがっているものは、修繕ではなく資産であり、経費にはならない

こちらの主張:屋根は雨漏りするから直したのであり、最低限の修理である。当然修繕費として経費になる。

こういったことがいろいろな場面でおこります。
これはめんどうです。相手が納得するまで、あるいは相手が折れるまで話をするか、こちらが参ったというか、金額で中をとるか、といった交渉をしなければならないからです。

例示をすれば分かりやすいのかもしれませんが、税務の場合、例示するとますますわかりにくくなるかもしれません。

だから、今回は雰囲気だけでお許しください。

こちらの主張を認めてもらうためには、いくつかの手段があります。

・理屈あるいは理論
・粘り
・お願い
・感情

などです。

理論的に説得できればいいのですが、問題になっていることがそのまま本にかいてあったりすることはまずありません。だからこそ見解の相違ということになるのです。だからとにかく、なんでも理屈をつける。
極端なことをいうと、「~~~だからOKでしょ」という言い方をする。「~だからOKでしょ」という語尾になるように「~~」を考えるということになります。

粘り:相手が根負けすることはままあります。

感情:「この支出が修繕費でとおらないのは、感情的に納得できない。おかしいじゃないか」

で、まあ、この4つをとっかえひっかえ使い、こちらの主張をわかってもらう努力をするわけです。

●あちらの主張とこちらの主張がぶつかって、直すべきところ、金額がきまれば税務調査は終了します。

お疲れ様でした。

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