税務調査2

Q2 税務調査ってどんなの?-2

A 典型的な調査の様子を紹介します

●大枠:初日、最終日、その間の日と、まず大きくみっつに分けると理解しやすいでしょう。

初日:概況調べと帳簿調べ
中間:帳簿調べと質問
最終日:調査担当者が問題指摘、会社、税理士と協議の上処理法決定

と、まあ、こういった流れになります。
従業員10人未満の会社だと三日間くらいで終わることが多いのではないでしょうか。

●初日です。

「おはようございます。」

約束の日、税務署の方が会社に来られます。だいたい、約束の時間より少し遅めです。1時間間違えてたこともあるし、時間よりかなり早く来られることもあります。ぼくは、税務署の方より早く到着することを使命と考えています。だから、ぼくより税務署の方がぼくより早く来ていたりしたら、必ず約束の時刻をチェックし、早く来すぎていることを指摘します。ま、めったにありませんが。

税務署より早く着くようにしているのは、調査を受ける側が不安だからです。なんにもしてなくても、きっちりしてても不安なものなのです。そこで、ぼくが先に会社にいれば、少しでも安心だろうと思い、先に着くようにしているわけです。

さて、税務署の方が来られたら、予定していた部屋、あるいは場所に案内します。

そこで、まあ、お茶など飲みながら、いわゆる世間話から始まるわけです。アイドリングとでもいいましょうか。実は、これは昔は長かった。午前中一杯世間話などということもありました。でも、最近はずいぶん短くなりました。10分とか20分とか。ほとんどいきなり本題ということもあります。

調査初日のパターンはほとんど決まっています。

9:30~12:00 会社の概況を調べる
12:00~13:00 昼休み
13:00~17:00 帳簿調べ

●午前:概況調べ

一言でいうと、どんな会社なのか、ということです。

何を売っているのか?
どこから仕入れているのか?
従業員は何人か?
組織図は?
席の配置は?
社長の家族構成を聞くこともあります。
取引の流れは?
商品の注文があって売上にいたるまでの取引の流れとそれに伴う帳票にどんなものがあるか?

どんな会社なのかを聞き取り、調査する手順と中身を決めるのです。

しかし、実は、会社に来る前にすでに調査は始まっています。

・資料せん
調査対象の会社をA社としましょう。
A社から甲社、乙社、丙社などいろんな会社が商品を買います。こういった会社は、税務署に「資料せん」というものを提出します。「何年何月にA社から買った」ということが書いてあります。。

つまり税務署のA社のファイルには、A社のお客さんの会社から提出された購入履歴が集まっています。税務署ではこれらを集めて調査に持参し、そういったものが確かに売上にあがっているかどうかをチェックするわけです

・インターネット
最近ではホームページを作っている会社もたくさんあります。事前にホームページを見てくる方も少なくありません。社長の趣味まで書いてあると次のような会話もあったりします。

「社長のご趣味は、絵画なんですね。高尚なご趣味ですね。ところで、○月×日に買われたこの絵はどこにありますか」

社長の自宅にあったりすれば、経費として認められないぞ、ということになるわけです。


●昼食:昔は弁当をとって出したりしましたが、最近はほとんどないのではないでしょうか。会社の方から相談を受けたら、ぼくは出さなくてよいと答えています。ず~といっしょにいて、昼までいっしょにいる、というのは、ぼくには非常に辛いです。


●午後:必要な帳簿を出して、その帳簿を見ます。また、社内を見学することも多いです。現金を扱う商売だとレジの現金残高と帳簿=現金出納帳の現金残高を合わせることも多々あります。

レジは、現金が出たり入ったりして、その結果の現金が残っています。
現金出納帳は、そのレジの現金の出入りと、計算結果としての手元現金有り高を記帳したものです。

だから、当然 

レジの現金残高=現金出納帳の残高

になっていなければなりません。また、こうなることで、売上のもれ、経費のもれが防げるわけです。

ということは、あっていなければ、売上のもれ、経費の漏れがある確率は非常に高くなります。

レジを金庫、あるいは会社の現金と考えても同じです。

こんな具合にして一日目は終わります。

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