「千円札は拾うな」
著者:安田佳生 サンマーク出版 1260円 158ページ

刺激的な題ですが、目次もあっと驚く名称が並んでいます。
著者の主張は「はじめに」に見事に集約されています。
どんなことを言っているのでしょうか。
なぜ千円札を拾ってはいけないのか。

それは、千円札を拾うと目線が下がり、他のものがみえなくなるからだ。金持ちになる人、金持ちになった人は千円札を拾わない。それは、千円札よりもっと価値のあるものが見えているからだ。千円札の横に一万円札が落ちていたら、そして、どちらかを拾えと言われたら、千円札を選ぶ人はいないだろう。

しかし、現実には目に見える一万円札というのはほとんどなくて、見えない一万円札に気づくかどうかが大切になってくる。気づかなければ、その一万円札は石ころにしか見えない。千円札は拾うべきものというのはひとつの常識だ。この常識を捨ててより価値あるものを見つけるのが大切なのだ。

成長とは変化すること、変化するとは捨てることだからだ。


本書全体を通じて、捨てること変化することの重要性を説いています。
2点ご紹介します。

1-勤勉は悪、努力は報われない

ここでいう勤勉や努力とは、人よりも長い時間同じことをやり続けること、頑張り続けることだ。これでは、今の時代同業他社に勝つことはできない。頑張らないで成果をあげるやり方を見つけることが大切なのだ。

人と違う結果を出すためにはどうすればいいのかについて、新しいやり方を考え、実行することが「勤勉」であり、最も短い時間で成果を出すための工夫をすることが「努力」である。変化し続けることが今の時代に求められている「勤勉さ」なのだ。


2-残業をやめれば給料は増える

「忙しくて休めない」「仕事時間は減らせない」という人は、仕事の量に対して仕事時間が中途半端に足りないのがいけない。だから、「休日出勤でなんとかなる」と思ってしまい、現実にそのとおりになる。これがいけない。

残業をやめ週休3日にすればよいのだ。

こうすれば、どんなに頑張っても仕事はこなしきれなくなる。頑張ってもどうにもならない。そうなると、人はがむしゃらに頑張るのをやめ「頭を使う」ようになる。

これが何かを劇的に変えるために必要なのだ。


さて他にも刺激的な文章がいっぱいあるのですが、少しだけご紹介します。

・ビジネスは頑張って努力して100メートルを9.5秒で走るより、まったく別の方法で100メートルを5秒で移動したものが勝つ世界なのだ。

(まったく別の新しい方法を考え出すことの重要性を説いて)

・永久に売れる商品がないように、永久に買ってくれる顧客もいない(新規顧客の重要性、大切すぎる顧客の危険性について)

・社員の決済能力を向上させるコツは、社員がプレッシャーに感じる額の決済をさせることだ

・「捨てられるものの量」がその人の「変化値」を決めている

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